外国為替と歌舞伎 foreign exchange and kabuki 2004 1 25

 基本的に、外国為替は、市場に任せるべきである。
一見すると、為替管理は、輸出大国にとって、
いいことずくめのように思えるが、副作用があることを忘れてはいけない。
為替管理が長期間続けば、重篤な副作用を引き起こす。
世界各国は、日本の悪しき前例を反面教師として学んでほしい。
 もう一度書きますが、為替管理は、いいことずくめのように思えますが、
それが長期間続けば、重篤な「副作用」を引き起こすことを忘れてはいけません。
 この副作用とは何かについて、下記の記事には書いてありませんが、
冷静に考えれば、よくわかることです。

歌舞伎 kabuki 2004 1 25
 投資家で、歌舞伎が好きな人はいるのでしょうか。
そんな気分にさせる今日(2004年1月25日)の新聞。
 日本経済新聞の第18面の「中外時評」を読むと、そういう気分になるのです。
「日米、財政赤字心中へ?」
「積極財政と超金融緩和で、好景気を演出するアメリカ」
「それを、ドル買い介入と、アメリカ国債の購入で助けた日本」
 このドル買いは、輸出企業に対する「輸出補助金」にもなって、
その結果、好調な輸出により、「景気」を演出した日本。
 しかし、これは、あくまでも「演出」であって、根本的な改革はやっていない。
「お互いに死を予感した逢瀬なればこそ、めくるめく愛に燃える」
 財政赤字心中物語。
それとも、陶酔か(下記を参照)。

陶酔 euphoria 2004 2 17
 2004年2月16日の日本経済新聞「景気指標」には、このような記事があります。
「日米が、陶酔からさめる時」
「財務省による円売り・ドル買いの市場介入が、空前の規模に膨れ上がっている。」
「1月の介入額は、7兆円にのぼり、外貨準備が、7400億ドルに達した。」
「円高防止のためとはいえ、
億円単位の予算節約に四苦八苦している国とは思えない大盤振る舞いだ。」
「財務省は、買ったドルを、アメリカ国債で運用。」
「アメリカ長期金利が低下し、アメリカと世界の成長が加速している。」
「望ましくないはずの大規模介入に支えられた陶酔境の趣だ。」
「介入を実施する外国為替資金特別会計は、巨大な為替リスクを抱える。」
「大穴があけば、税金が投入される可能性があるが、
制度がわかりにくく、国民の怒りにつながりにくい。」















































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